過去と違い点が取れるから16強残念/岡田武史論

過去と違い点が取れるから16強残念/岡田武史論1
[2018年7月4日7時54分 ]

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本2−3ベルギー>◇決勝トーナメント1回戦◇2日(日本時間3日)◇ロストフナドヌー
 元日本代表監督で日刊スポーツW杯特別評論家の岡田武史氏(61)が、西野監督と日本代表チームに感謝した。FIFAランク3位のベルギー相手に互角に渡り合ったことを評価し、自身が16強に導いた10年南アフリカ大会からのレベルアップを喜んだ。1次リーグからの4試合で、日本サッカーの「形」が見えてきたとした。【取材・構成=荻島弘一】
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 岡田氏は残念そうに言葉を絞り出した。「また4年待たないといけない」。大会直前の監督交代、ノーサプライズの選手選考、強化試合の不振…。代表を取り巻く逆風は相当なものだった。それでも、西野監督と選手たちは勝ち進み、ベスト8目前まで行った。だからこそ「悔しいよね。勝たせたかった」と話した。
 3回目の決勝トーナメント進出。岡田氏も監督として10年大会で経験したが「これまでとは内容が違う」と言い切り「02年はホームで相手にも恵まれた。10年は運もあって何とか。今回は過去の2回とは全然違う。だからこそ、残念だね」と振り返った。
 これまでの代表と違うのは「点を取れること」という。ベルギー戦は2点を先行した。1次リーグのセネガル戦では2度も追いついた。「世界が相手でも、しっかり相手の守備を崩して点をとる。個の力が上がっている。欧州でプレーする選手も多く、どんな相手でもストレスを感じずプレーしている」と話した。
 力の差を表すのに「10回やって何回勝てるか」ということがある。「前は10回やって1回しか勝てない相手に、どうやってその1回を持ってくるか考えた。今は10回やって勝てる回数が増えている。ベルギーは10回やって4回ぐらいは勝てる相手。もう1度対戦したら、勝敗は分からない」。

https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201807040000053.html




コメント主語が「I」から「We」に/岡田武史論2
[2018年7月4日7時55分 ]

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本2−3ベルギー>◇決勝トーナメント1回戦◇2日(日本時間3日)◇ロストフナドヌー
 元日本代表監督で日刊スポーツW杯特別評論家の岡田武史氏(61)が、西野監督と日本代表チームに感謝した。FIFAランク3位のベルギー相手に互角に渡り合ったことを評価し、自身が16強に導いた10年南アフリカ大会からのレベルアップを喜んだ。1次リーグからの4試合で、日本サッカーの「形」が見えてきたとした。【取材・構成=荻島弘一】
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 西野監督就任から2カ月で、チームは大きく変わった。「セネガル戦を現地で見て、メンタリティーでこんなに変わるのかと思った。メディアセンターで誇らしかったよ」。最も注目したのは、チームが1つになったこと。「選手のコメントの主語が、I(私)からWe(私たち)になった。チームとして成長した証拠だと思う」と説明した。
 さらに監督交代に対する「時間がない」という指摘にも疑問符をつける。「西野さんは、ずっとチームを客観的に見ていた。だからこそ、すぐにまとめることができた。それがなかったら、確かに難しい。誰がやってもできる、というものでもなかった」。
 相手の分析も素晴らしかった。W杯の全試合で日本の戦術ははまった。「以前にジーコが日本の分析力を絶賛しながら、選手にとってストレスになると言っていた。でも、今はストレスになっていない。分析した通りにプレーができる。そこがすごい」。3バックの間を通すスルーパス、左サイドの崩しなど弱点を突いた攻め方を称賛した。
 結局2点差を逆転されたが「それは結果。この試合はそうなった。結果なんか分からない。ギャンブルみたいなものだから、勝つか負けるか、ここまでは勝ってきたから」と、あえて敗因には触れなかった。

https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201807040000055.html




粘り強く戦う日本のイメージできた/岡田武史論3
[2018年7月4日7時57分 ]

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:日本2−3ベルギー>◇決勝トーナメント1回戦◇2日(日本時間3日)◇ロストフナドヌー
 元日本代表監督で日刊スポーツW杯特別評論家の岡田武史氏(61)が、西野監督と日本代表チームに感謝した。FIFAランク3位のベルギー相手に互角に渡り合ったことを評価し、自身が16強に導いた10年南アフリカ大会からのレベルアップを喜んだ。1次リーグからの4試合で、日本サッカーの「形」が見えてきたとした。【取材・構成=荻島弘一】
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 代表監督の仕事は「レンガを積むようなもの」という。「同じベスト16で上には積めなかったかもしれないけれど、しっかり横に積めた。次に上に積む準備ができた」と話した。「もしズタズタになっていたら、積んだレンガを外さなければならなかった。サッカーの火を消さずに済んだ」。今回のチームは将来的にも大きな仕事をした。
 海外の評価も変わった。「スペインなんか、パスを回すだけで、勝つ気あんの? という感じだった。日本は違う。勝つために、しっかりしたサッカーをやった。代表がどう見られるかというのは重要。その意味でも、ベルギー戦は大きかった」。さらに良かったのは、日本サッカーが見えてきた点。「国のスタイルは、先に作るものではない。自然にできてくるもの。パスをつないで粘り強く戦う日本代表のイメージができた」と、試合内容も絶賛した。
 ベスト16の壁を突破するために「今のやり方は間違っていない」と言い切る。
その上で「個の力を上げるため、海外でもまれることも大事になる」と、これまで以上に選手が欧州などに出ることを求めた。
 チームを率いて見事に戦った西野監督は、早大の先輩。「西野さんには、ありがとう、と言いたい。本当にすごいと思うよ」。そして、ともに日本代表監督経験者として「時間ができたら、酒でも飲んでグチを聞きたいね」と笑った。

https://www.nikkansports.com/soccer/russia2018/news/201807040000056.html