明治安田J1 第20節 vs.ベガルタ仙台



波 浩 監督
――試合の総括(記者の皆さんは)自分が監督に就任した時のことを覚えていますか?あの時は4試合連続引き分けで、山形にここで負けて、アウェイ札幌でどうにか1対1で追いついた。残り6試合で1勝も出来ずに、そのままプレーオフにいってしまってという、あの流れを思い出すような展開の中での今日のゲーム。あれを経験した人間が何人かいたので、ミーティングでもそれを伝えながら、宮崎辺りは覚えていませんでしたけど(笑)、僕の中では4試合連続の引き分けが、教訓になっているのかなと思っています。攻撃的なカードを切るタイミングは、暑さの中で非常に難しいものでしたけど、あれだけボールロストしていた人間が同点ゴールを入れるという、やはり正解はわからないというのがサッカーの神髄だと改めて実感しました。潮目が変わったのは(仙台の)西村選手がカミック(カミンスキー)と1対1になりかけて、左足で外にふかしたあのシーンからで、あそこから我々に流れが傾いたのかなと思います。
ゲーム全体を通して、3バックでは上手くいかないと思ったので早々に4バックに変えて、そんな中、前半の最後に点が取れたので流れも良かったと思います。相手が(我々の)4バックに気づくのにちょっと時間がかかったような気がしますし、そこからボールを握ってサッカーをしようという中で、少し暑さの影響が出たと思いますけど、お互い良いところでのミスが多かったり、セカンドボールのつぶし合いの中で、こぼれた方にビッグチャンスが生まれたりというゲーム展開になってしまったと思います。
ともあれ勝ったことが非常に大きいですし、この1勝で何かが変わるのではなくて、次に繋がる1勝になって欲しいと思っていますし、病室にいる新里に向けて良い勇気づけの3ポイントになったと断言できます。

――システム変更について選手は前半の4バックに変えたタイミングでは、もう変えちゃうの?という感じだったかもしれませんが、変えてすぐの5分間がもの凄く良い流れが出来て。プラス後の川又のヘディングシュートまで、相手は我々を本当に掴まえづらくなったり、クリアが我々の最終ラインに引っかかったりしていったので、立ち位置も正しかったと思いますし、アプローチのスピード、アングルが、味方同士はもちろん敵のボールホルダーに対しても3バックよりもより近く、それもあってあの15分を押し込めた大きな要因になったと思っています。システム変更に関しては必ずキックオフ前に「こうなったらこうするぞ」と選手たちに伝えてあるので、その通り従順に動いてくれたと思いますし、3週間ほど前から4バックを何度もやってきていて。実は前節勝ったら今日は最初から4バックの予定だったのですが、勝てなかったので、少し時間は使ってしまいましたけど、結果論で言えば成功だったなと思います。

――2試合連続で後半アディショナルタイムにゴールを決めた大井選手について試合前日のファニーゲームで(大井)健太郎がよく点を決めているので、それが活きているのかなと思いますし、昨シーズンキャリアハイの5点を取った中で、今シーズンなかなか点が取れない、しかし中断明けから天皇杯含めもう3点取っている。彼の責任感の強さと、ゴールへのあくなき執着心と嗅覚というものは出ているので、セットプレーからのゴールになると思いますが、(中村)俊輔のいない中で、そうした数字が上がってくればまたバリエーションも多くなりますし、今日は(上原)力也のボールは変化もありましたし非常に良かったので、今後も続けて欲しいなと。新里なき今、健太郎、(高橋)祥平にかかる重責は非常に大きいと思うので、彼らが壊れないことを祈りつつ100のパフォーマンスを出し続けて欲しいなと思っています。

http://www.jubilo-iwata.co.jp/live/2018/J20180805_2012120387