明治安田J1 第25節 vs.名古屋グランパス



名波 浩 監督
――試合の総括1対6という内容だったかどうかは、もう少し映像を見ながら分析したいなと思っていますが、結果、相手の良い状態の所にボールが入ったりこぼれたりというシーンが多くて。別に我々は後ろ体重でやっていた訳でもないですし、自陣に閉じこもっているような守備もしていないですし。(相手の)1点目のスルーパスは完璧だったと思うのですが、それ以外はちょっとした所でやられたシーンが多かったと思いますし、こぼれ球がとにかく相手にこぼれていくことが多くて。ゴール前でも我々よりも体を投げ出した相手の後にグランパスにそのままつながっているシーンが非常にあって、そういうところはもったいなかったと思いますし、ジョー選手のゴールに代表されるように、我々のゴール前でもグランパスの前にこぼれたシーン、もしくは良いところに顔を出した瞬間に、我々はそこを消しているんですけど、通されてしまうというシーンが多々あって、正に今の状態通りかなと思っています。
グランパスの指向するサッカーが、明らかに変わっているのは間違いないので、そこの変わったところで前の速さを消したくて対応していたと思うのですが、前半は失点シーン以外は作らせなかったと思います。中締めも良かったですし、外に追い出す仕事も非常に連続性があって一瞬も休むことなくやれたと思いますし、決定的なシーンも何回か作れたので前半の0対1は妥当かなという展開で。これも選手たちに戦前伝えていたのですが、2点取らなくては勝てないと。何故かといえば、グランパスがずっと攻撃的にやってきている中で、点が取れて結果が出ているというのは明らかだったので、我々は1失点は覚悟していて2点取らなくてはいけないなというゲーム展開だったと思います。何点目が痛いといえばきりがないのですが、後半を総括すると普段起きないようなことが何シーンも起きてしまって、失点に直結することが多くなってしまいました。
これから国際マッチデ―に入って2週間空くのが、我々にとったらネガティブにならずにポジティブにやれる時間と信じてやりたいですし、トップ5という目標よりも残留争いという生々しい方に下方修正しなくてはいけないと思っているので、得失点差もだいぶマイナスになってしまいましたし、今後もしっかり顔を上げて選手たちと共にやっていきたいと思っています。

http://www.jubilo-iwata.co.jp/live/2018/J20180901_2012120393






磐田の新外国人エレンの人間力をウォッチしたい


加入会見で、サムアップポーズを
決める磐田DFエレン


J1ジュビロ磐田に新たな戦力が加わった。トルコ1部リーグのコンヤスポルを退団し、完全移籍で加入したDFエレン(27)だ。8月30日に行われた会見では、背番号6のユニホームにも袖を通し、「日本に来られて本当に幸せです。チーム向上のために、精いっぱい頑張っていきたいです」と言った。
エレンはトルコ出身。09年のプロ入りから同国のリーグ一筋で、主に左SBとしてプレーしてきた。国外移籍は初で、「日本では、よりスピードが求められると思う」とも話している。確かにそうだろう。そして、名波浩監督(45)が構築するサッカーに順応する必要があるが、何よりチームになじむことが先決だ。このプロセスをクリアできず、実力を発揮できなかった選手も少なくない。
会見の中では、日本への関心の高さが印象に残った。日本食が好きで、トルコでは天ぷら、すしなどを食べていたという。来日後も、東京・明治神宮を参拝したエピソードも明かした。「日本の文化を学び、トルコの文化も伝えたい。日本とトルコの懸け橋のような役割もできればいいと思う」。この姿勢なら、チームメートとのコミュニケーションも大いに期待できる。
磐田は今季、「トップ5」を目標に掲げている。だが、アクシデント続きだ。昨季6位躍進の原動力になったMFアダイウトン(27)とMFムサエフ(29)が、右膝に全治6カ月の重傷負うなど、主力に長期離脱者が相次いだ。さらに、DFギレルメ(30)が、5月2日の第12節アウェー横浜戦で働いた暴力行為で契約解除になった。それでも、残り10試合で、暫定5位神戸との勝ち点差4。目標達成も狙える位置にいる。
エレンは合流2日目の練習で、正確な左足のクロスからゴールを演出した。トルコでのシーズン終了から約3カ月、公式戦から離れているだけに即出場は難しいが、チームの救世主になる可能性は感じる。私は、その人間力も含めて、エレンに注目している。

前田和哉(まえだ・かずや)1982年(昭57)8月16日、静岡市生まれ。小2からサッカーを始め、高校は清水商(現清水桜が丘)に所属。10年入社。一昨年までは高校サッカーを取材し、昨年から磐田担当。




加入会見で笑顔を見せるDFエレン

https://www.nikkansports.com/soccer/column/writers/news/201809010000349.html




俊輔復帰アシストも…磐田 8年ぶり6失点で3戦ぶり黒星
明治安田生命J1第25節 磐田1―6名古屋 ( 2018年9月1日 ヤマハ


<磐田・名古屋>リーグ10戦ぶりに復帰した磐田MF中村
Photo By スポニチ
 磐田はホームで名古屋に1―6と3戦ぶりの黒星を喫した。

 09年以来の“東海ダービー”勝利はまたもお預けとなった。前半12分に先制を許すも、磐田のシュートは何度も枠を捉え続ける。14分に左CKからMF田口泰士(27)がヘディングシュート。同26分にFW川又堅碁(28)が頭で合わせ、3分後に再び田口が左足を振り抜いた。押し気味に展開しながらネットを揺らせずにいると、後半10分以降は連続失点。相手の勢いを止められなかった。

 後半33分からは6月に右足首の手術をしたMF中村俊輔(40)が10戦ぶりに出場。アディショナルタイムにDF大井健太郎(34)へのパスで復帰戦アシストを記録したが、これで零敗を免れるのが精いっぱいだった。

 名波浩監督(45)が「今季一番重要な試合」と位置づけた一戦で10年のJ1第34節・C大阪戦以来の6失点。本拠で0―2で敗れた5月の神戸戦以来となる黒星を喫した。リーグ戦は約2週間中断。大敗を糧に立て直しを図る。

https://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2018/09/02/kiji/20180901s00002179413000c.html





戦列復帰を果たした中村俊輔とついに共演。衝撃の6失点でも大久保嘉人が前を向く理由
松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)
2018年09月02日

大久保がゴール前の仕事に専念するためにも、中村の存在は必要不可欠

[J1リーグ25節]磐田1−6名古屋/9月1日/ヤマハ

 1−6。”風間グランパス”にまざまざと力の差を見せつけられた。

 0−1で折り返した後半、磐田は幾度もフィニッシュに持ち込まれる。イージーパスミスも絡み、名古屋に後半だけで5ゴールを献上。攻めても相手を崩せず、シュートで終わるシーンは少なかった。攻守で課題を残す一戦だったのは間違いだろう。

 大敗を喫した試合後、大久保嘉人が口を開いた。

「何回今日はペナルティエリア内に入ったのかなと。全然触れなかった。もっとゴール前では大胆にいって欲しい」

 攻撃面で納得のいかない表情を見せた点取り屋はさらに続ける。

「さばいて中に入っても、体力を奪われてしまう。やり切れないから、そのままカウンターを浴びてしまう。大事なのはやり切ること」

 ゴールを奪う作業に集中すべき自分が、ゲームメイクに奔走せざる得ないチーム状況に難しさを感じているようだ。

 ただ、思い通りにいかなかったなかで光明もある。それが中村俊輔の復帰だ。


 5月19日のJ1リーグ15節の湘南戦に出場して以来、稀代の10番は負傷離脱していた。大久保が今夏に加入してからも別メニューが続いていたため、この名古屋戦が磐田での初共演。その中村が78分からトップ下を務めると、停滞していた攻撃が活性化していく。

 最終盤に中村のアシストから大井健太郎が1点を返したように、短い時間で結果を残した男の存在感はやはり別格だった。

 中盤で攻撃を司る男の帰還は、大久保にとっても大きな意味がある。名古屋戦で大久保は組み立てからフィニッシュまでをすべて請け負ったていたが、10番との共演はそうした状況を一変させる可能性を持っている。中村が高質な左足と中盤でタメを作るプレーで起点となれるため、大久保がゴール前の仕事に専念できるのだ。

「(中村選手のところで)落ち着くだろうし、中で崩すことができるようになると思う。俊さんが持った時は裏に飛び出ることを意識しているので、それは徐々にやっていきたい」

 大久保も中村がトップ下に入った際の動きはイメージ済み。幸いにも国際Aマッチデーのため、Jリーグは今節終了後から2週間中断する。連係を深めるには時間な十分だ。日本代表でも共闘してきたふたりとともに、磐田は巻き返しを図る。

取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)

http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=46645