磐田内定静岡学園MF古川陽介
華麗なプレーで「名を全国にとどろかせる」
変幻自在のドリブルを武器にチームを引っ張る静岡学園・古川
<静岡学園 2年ぶり頂点へ(20)>
MF古川陽介(3年)は、節目の第100回大会で主役になる。同校のエースナンバー「10」をつけて臨む高校生活最後の大会。「自分の名前を全国にとどろかせるような活躍をしたい」と抱負を語った。
卒業後は、来季J1昇格の磐田加入が内定。あいさつ代わりの華麗なプレーをジュビロサポーターに見てもらうつもりだ。
最大の武器は、分かっていても止められないドリブルだ。スピードの緩急と鋭い切り返しの連続で相手をかわし、ゴールに向かう。「見ているのは相手選手の重心と間合い」。試合では複数人からマークを受けることもあるが、臆することなく仕掛ける。厳しいマークも覚悟の上で「そこを突破してこそ本物。駆け引きで勝負したい」と力を込めた。
全国制覇した2年前は、スタンドで応援していた。先輩が成し遂げた偉業は鮮明に覚えている。目標は2年ぶりの王座奪還だけではない。「一昨年の強さを塗り替えるような圧倒的なサッカーで勝ちたい」と燃えている。待ちわびた徳島商との1回戦は29日、千葉市のフクダ電子アリーナで行われる。「チームを勝たせる仕事をしたい」。記憶にも残るプレーで全国の頂点まで駆け上がる。
【神谷亮磨】
◆古川陽介(ふるかわ・ようすけ)2003年(平15)7月16日、滋賀県生まれ。小1から「AZUL FC」(甲賀市)でサッカーを始め、中学時代は京都U-15でプレー。家族は両親、姉、兄。174センチ、61キロ。血液型O。
磐田内定静岡学園MF古川陽介 華麗なプレーで「名を全国にとどろかせる」 - サッカー : 日刊スポーツ
【高校サッカー】静岡学園が大勝、
自慢の攻撃力爆発「我々のスタイル」監督
静岡学園対徳島商 後半、交代する高橋(中央)を労う静岡学園・川口監督(撮影・小沢裕)
静岡学園対徳島商 スタンドへあいさつに向かう静岡学園イレブン(撮影・小沢裕)
<全国高校サッカー選手権:静岡学園5-0徳島商>◇1回戦◇29日◇フクアリ
2年ぶりの全国制覇を目指す静岡学園が大勝発進した。徳島商に5-0。MF小泉龍之介(3年)の先制点を皮切りに、ゴールラッシュとなった。来季J3北九州に加入するDF伊東進之輔(3年)がセットプレーから追加点を奪うと、来季J1磐田入り内定のMF古川陽介(3年)も個人技で1得点。全国優勝した2年前と同様に初戦から自慢の攻撃力を見せつけた。
◇ ◇ ◇
開始早々から全開だった。静岡学園は前半3分、左CKからの折り返しをMF小泉が頭で先制した。「いい時間に取れたと思う」。前半は1点止まりだったが、後半からギアを入れた。
同7分、左CKから伊東がヘディングで追加点。同9分にはMF高橋隆大(2年)が右足でネットを揺らした。先発で唯一の2年生は「初戦の勝ち方が大事だという話をみんなでしていた」。その後も攻撃の手を緩めず、同11分に古川が追加点。17分にMF荒井駿希(3年)が左足で決めて大勝劇を締めくくった。
川口修監督(48)も試合後は満足げだった。「1-0と5-0では次への影響が違う。攻め続けるのが我々のスタイル」。後半途中からは来季のJ1清水入りが内定しているMF川谷凪(なぎ、3年)を投入。追加点は奪えなかったものの、「攻め抜く姿勢をやめない」という指揮官からのメッセージだった。
全国優勝した2年前の初戦は6-0で圧勝。勢いをつけて頂点まで駆け上がった。古川は「一昨年のチームと比べられる。その記憶を塗り替えて優勝したい」。目指すのは2年前の再現ではなく、それを上回ること。静学が最高のスタートで「Vロード」を歩み出した。【神谷亮磨】
【高校サッカー】静岡学園が大勝、自慢の攻撃力爆発「我々のスタイル」監督 - サッカー : 日刊スポーツ
【高校サッカー】磐田内定の静岡学園MF古川陽介2得点
チームは5発圧勝
静岡学園対徳島商 前半、静岡学園・小泉(左から2人目)は先制ゴールを奪いイレブンの祝福を受ける(撮影・小沢裕)
静岡学園対徳島商 前半、静岡学園・小泉(左)は先制ゴールを奪いイレブンの祝福を受ける(撮影・小沢裕)
<全国高校サッカー選手権:静岡学園5-0徳島商>◇1回戦◇29日◇フクアリ
来季J1ジュビロ磐田入りが内定している静岡学園MF古川陽介(3年)が2得点に絡む活躍を見せ、徳島商に圧勝した。
古川は、3-0で迎えた後半11分、技ありのゴールを奪った。左サイドでボールを受けると、得意のドリブルで中央に進入。来季J2徳島入りが決まっているMF玄理吾(ひょん・りお、3年)とのワンツーで抜け出した。エリア内で鋭いキックフェイントからDFを振り切り、右足で追加点。同17分にはゴール前で冷静にスルーパスを出し、ダメ押しの5点目をアシストした。
チームは初戦で5得点のゴールラッシュで大勝発進。2年ぶりの全国制覇に向けて最高のスタートを切った。
【高校サッカー】磐田内定の静岡学園MF古川陽介2得点 チームは5発圧勝 - サッカー : 日刊スポーツ
静岡学園が圧巻のゴールラッシュ!!徳島商を圧倒し5発大勝発進

[12.29 選手権1回戦 静岡学園高 5-0 徳島商高 フクアリ]
第100回全国高校サッカー選手権は29日、各地で1回戦を行い、フクダ電子アリーナの第2試合では静岡学園高(静岡)が徳島商高(徳島)に5-0で快勝した。31日の2回戦では近大和歌山高(和歌山)と対戦する。
試合はいきなり動いた。立ち上がりの前半3分、MF高橋隆大(2年)のミドルシュートで獲得した左CKのチャンス。DF野村海翔(3年)のキックをファーサイドのDF三宅優翔(3年)が頭で折り返し、ゴール正面のMF小泉龍之介(3年)がヘディングで押し込んだ。
幸先よくリードを奪った静岡学園はその後も試合を優位に進める。前半17分にはMF古川陽介(3年、磐田内定)、同23分にも高橋が立て続けにシュート。古川、高橋の両サイドが果敢に仕掛け、徳島商のディフェンスを翻弄した。
前半33分、左サイドから得意のドリブルで切れ込んだ古川がPA内で切り返し、横に流すと、フリーのMF玄理吾(3年、徳島内定)がシュート。決定的な場面だったが、大きく枠を外れ、追加点を奪えなかった。
前半を1点リードで折り返した静岡学園だが、後半立ち上がりに立て続けにゴールを奪う。後半7分、野村の左CKからDF伊東進之輔(3年、北九州内定)が待望の追加点。その2分後には小泉からパスを受けた高橋がPA内右から右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。
さらに3-0とした直後の後半11分、古川が玄とのワンツーでPA内に進入。左足裏でボールを転がしてDFをかわし、鮮やかに右足で4点目を奪った。同17分には古川のラストパスからMF荒井駿希(3年)が左足で流し込み、ダメ押しの5点目。静岡学園は同20分、小泉と高橋に代えてMF菊池柊哉(3年)とMF川谷凪(3年、清水内定)を投入し、“J内定カルテット”がピッチにそろい踏みした。
その後も攻撃の手を緩めなかった静岡学園は6点目こそ奪えなかったが、徳島商の反撃も完封。2年ぶりの王座奪還へ、まずは5-0のゴールラッシュで初戦を突破した。
(取材・文 西山紘平)
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